法律知識ゼロから法律ライターになれる?フリーランスのリーガルライターが解説

こんにちは。フリーランスのリーガルライター法崎ゆい(ほうさきゆい)です。

今回は、リーガルライターのお仕事に興味があるという方に向けて、私の経験をもとに未経験からリーガルライターとしてキャリアを築く方法をお伝えできればと思います。

基本的に、法律の知識を学んで、理解を深める努力を欠かすことはできません。けれど、未経験からでも法律ライターになることは不可能ではありません

どのように学んでいけばいいのか? どのくらいの知識が必要なのか? など、リーガルライターとして活動している私の経験をもとにお話ししていきます。


リーガルライターに必要な法律知識とは?

「リーガルライター」と聞くと、法学部卒の専門家しかなれないように感じるかもしれません。しかし、必ずしも法学部で4年間学ぶほどの膨大な知識が必要なわけではありません。

たとえば、私が法律に関する記事を書くなかで、憲法について深く書く機会は今のところほとんどありません。

もちろん、憲法は法律全般の基礎となるため、ある程度の理解は必要ですが、それがないとリーガルライターになれないかというと、そんなことはないんです。

このように、法学部では絶対に学ぶけれど、リーガルライターとして書くことがないテーマもあるわけです。


実際、リーガルライターが取り扱うことが多いのは、民事事件や刑事事件に関するテーマです。とくに需要がある分野は次のようなものです。

・債務整理(任意整理、個人再生、自己破産など)

・労働問題(解雇、未払い残業代請求など)

・相続や遺言(遺産分割、遺言書作成など)

・刑事事件(犯罪の基礎知識、刑事手続、加害者弁護など)


法律知識ゼロから始める勉強法

「法律の知識がないけど、興味がある。どうやって勉強したらいいの?」という方には、次のような勉強法がおすすめです。


1.法律事務所のウェブサイトや弁護士コラムを読み込む

法律知識ゼロの方がリーガルライターを目指すうえで、もっとも実践的な勉強方法は法律事務所のウェブサイトや弁護士コラムを読むことだと思います。

多くの法律事務所は、一般の方々向けにわかりやすい記事を公開しています。また、リーガルライターとしての依頼はこれらの記事を書くことである場合も多いです。

そのため、法律事務所のウェブサイトや弁護士コラムをたくさん読むことで、どんな問題が多く扱われるのかや読者にどのように説明すれば伝わりやすいのかがわかってきます。

また、法律知識がない多くの方々に向けた記事だからこそ、初学者でも法律用語の意味がわかるようになっていきます


2. わからない用語や表現を調べる

法律事務所のウェブサイトや弁護士コラムを読んでいて、意味がわからない用語や表現が出てきたら、それをそのままにせず調べてみてください。

この作業を積み重ねることで、少しずつ理解が深まっていきます。

リーガルライターになっても、新しいテーマの依頼が来ればこの作業をしなければなりません。なんとなく聞いたことがある用語でも読み飛ばさず、正確にはこんな意味なのかと知ることが大切です。

たとえば、自己破産とか、執行猶予とか、よくある法律用語を聞くとなんとなくイメージを持っている方は多いはずです。けれど、正確に知っているか、説明できるかと言われると難しいのではないでしょうか。

そのような用語をわかりやすく伝えていくのがリーガルライターのお仕事なので、わからない用語や表現は勉強段階で調べるようにしていきましょう。


3. 動画を活用する

最近はYouTubeなどで、法律に関するわかりやすい動画が無料で公開されています。文章を読むのが苦手な方は、まず動画で概要をつかむのもおすすめです。

ただし、リーガルライターを目指すのであれば、自分が文章で伝えなければならないので、やはり記事をたくさん読むことが大切です。

動画と文章では伝え方が異なりますし、文章はSEO(検索エンジン最適化)を意識して作られていることが多いので、動画との違いを意識しながら記事も読んでいくとより理解が深まりそうです。


4. SEOやウェブマーケティングの基本を知る

リーガルライターとして活動するには、SEOやウェブマーケティングの知識もある程度必要になります。

次のようなことを意識しながら、たくさんの記事を読んでいってください。

・どういうタイトルクリックされやすいのか
・どういう見出しが興味をひくのか
・どんな流れの構成が読みやすいのか
・どれくらいの一文の長さや語句の選び方が読みやすいか
・タイトルと本文内容がどのようにまとまっているか など


まとめ

法律知識ゼロからでも、リーガルライターになることはできます。けれど、最低限の知識は必要です。そして、学び続けることが重要です。

SEOやウェブマーケティングの基本的な知識もあるほうがよいでしょう。

まずは法律事務所のウェブサイトや弁護士コラムをたくさん読むことからはじめてみてください!

実際にどうやってお仕事を探せばよいのかについても、別の記事で詳しく書いているので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。

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