被害者が弁護士に相談するコツをリーガルライターが解説します−法律相談のポイント−
こんにちは。リーガルライターの法崎ゆいです。
法的なトラブルに遭い、弁護士に相談するべきかな?と思っても、どんな風に相談すればよいのか不安な方もいるのではないでしょうか。
弁護士にもいろんな人がいるので、いくつかの法律事務所をあたってみるのがおすすめですが、どこに相談するとしても、事前準備をして、相談のコツを理解おくことが有効な相談につながります。
今回は、被害者の方が弁護士に相談する際に知っておきたいコツを紹介します。
事件の流れを整理しておく
弁護士への相談時間は、だいたい1回30分〜1時間です。限られた時間で状況を正確に伝えるには、事件の流れをメモにまとめておくのがおすすめです。
・いつ、どこで、どんなことがあったのか
・誰とやり取りをしたのか
・そのときに何を言われたのか
・そのあとどう行動したのか など
なるべく時系列順に書いておきましょう。
被害者としては感情的になってしまうかもしれません。でも、感情をまじえた説明ではなく事実を整理して伝えるほうが、弁護士が理解しやすいものです。
結果的に、よりよい解決につながるため、感情を抜きした事実を整理しておきましょう。
証拠を集めておく
法律の世界では、証拠の有無が大きく結果にかかわります。
被害の説明は「記憶」よりも「記録」を頼りにおこなうことが大切です。客観的に残せるものは、なるべく多くそろえておきましょう。
たとえば、SNSのやり取り・メールやLINEの履歴・振込記録・通帳の記録・契約書・領収書など、少しでも関係がありそうな資料はすべて保存しておきましょう。スクリーンショットでも構いません。
手元に置いて電話をすれば、状況を説明しやすくなります。
また、実際に法律事務所に足を運ぶ場合は、印刷して持参するのが安心です。後から見落としがないよう、なるべく多くの情報を整理して渡しましょう。
恥ずかしいことや言いづらいことも正直に話す
たとえば、詐欺に遭ったとしても「だまされた自分が悪い」と考える方もいるでしょう。また、相手との関係性によっては「恥ずかしくて言えない」と感じてしまうことがあるかもしれません。
でも、弁護士はあなたを責めるためにいるわけではありません。そして、弁護士は、日々さまざまな人の法律問題を扱っているので、自分が恥ずかしいと思っていることでも、弁護士にとっては珍しくない場合も多いです。
安心して伝えてください。
弁護士は、あなたの話をもとに法的な手段を考える専門家です。
小さな事実の違いが、今後の対応方針を左右することもあるので、適切な手段を講じるためには、正確な情報をもとに判断してもらうことが重要です。
相談はなるべく早めにする
「もう少し様子を見よう」と思っているあいだに、被害が広がってしまうことは少なくありません。
たとえば、詐欺に遭ってお金をだまし取られた場合、加害者が口座からお金を引き出してしまうと、取り戻すのが難しくなります。
また、交通事故や人間関係のトラブルでも、時間が経てば経つほど記憶はあいまいになり、正確な説明ができなくなるものです。
そのため「ちょっとおかしい」「もしかして被害かも」と思った段階で、弁護士や専門の相談窓口に連絡することをおすすめします。
相談は、早ければ早いほどよいと思っておきましょう。
まとめ
弁護士に相談するのって、勇気のいる行動ですよね。
でも、1人で悩み続けるよりも必ずプラスに働きます。弁護士に相談することで状況が整理され、法的にどのような対処ができるのか、少しずつ出口が見えてくるはずです。
うまく話そうと身構える必要はありません。なるべく整理して、事実をそのまま伝えることが、解決への第1歩になります。
これ以上おおごとになる前に、小さな違和感のうちに相談してみてくださいね。
「弁護士の選び方」については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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